今年が皆さまにとって良き年になりますことを


新年明けましておめでとうございます。

組合員の皆さまにはご家族お揃いで穏やかに新春をお迎えのこととお喜び申し上げます。また、日頃から当組合に対しご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

 さて、建設業界では社会保険加入対策が進められ、未加入の許可業者には昨年11月に国交省から指導書が発送されました。厚労省も国税庁から提供された情報と年金情報を突合して加入指導を強めるなど行政を横断して進められています。
 また、大手の建設現場では元請けからの指導も具体的に詰められてきており、大詰めを迎えようとしています。
 組合では社会保険に加入する零細建設業者が法定福利費を確保するために、大手企業や国交省との交渉や懇談を行って来ており、国交省が請求根拠となる資料を出したり、法定福利費を支払う元請けも出始めました。
 建設技能者の年金権を確保することは若い人が建設業に入ってくる要因にもなりますが、そのためには現場の職人を抱える零細建設業者が法律に即した保険に加入して安定経営していける最低限の環境を整えることが必要です。

 暮らしの問題も深刻です。組合では平和でなければ建設産業は栄えないと訴えてきました。安倍晋三首相の進める政治は、これまで諸外国に誇ってきた日本の平和の在り方を一変させようとしています。そして、消費税増税や社会保障費削減、TPPへの参加、原発再稼働、米軍基地強化など、国民世論を無視した暴走政治を進めています。

 こうした情勢と仲間の要求を共有して仕事や暮らしを守るために皆さまと一緒に今年も歩んでいきたいと思います。
 最後になりますが、今年が皆さまにとって良き年になりますことをご祈念しまして、新年の挨拶とさせていただきます。

旭瀬谷支部報 第292号掲載 平成28年1月1日発行