横浜市の中学生が使っている教科書

【シリーズ】これでいいの? 横浜市の中学生が使っている 育鵬社版教科書④

シリーズ①はこちらから

【104位という現実を見ない】
 世界経済フォーラムの発表によれば、日本の男女平等度は世界142カ国中104位であり、多くの差別が残っています。採用・賃金・昇給差別、産休や育休などにかかわる差別など書けばきりがありません。
 しかし育鵬社の教科書は、男女差別の実態を書いていません。

【偏った男女の役割分担】
 「男らしさ、女らしさを大切に」「専業主婦は子育てで社会貢献」などと書き、女性は夫に従い家庭を守れといっているように読み取れる内容です。これで男女平等が進むでしょうか。

他社の教科書では

「国は男女雇用機会均等法や育児・介護休業法などを制定し、女性への差別の解消に努力してきた。しかし、現実には就職の機会や職種・賃金・昇進などにおいて、男女の間には格差がある。家庭でも、女性が家事や育児、介護などの負担を担う場合が多く、仕事の両立で悩む人もいる。」と男女差別の実態を書いています。(清水書院)

旭瀬谷支部報 第283号掲載 平成27年5月1日発行